小児泌尿器科

お子様の場合、自分の症状を言葉でうまく伝えられないことがほとんどです。また、症状によっては乳幼児期だけでなく、思春期、青年期、成人になっても身体的、精神的なケアを必要とすることもあります。お子様の様子について何か気になることがありましたら、些細なことでもお気軽にご相談ください。

こんな症状ありませんか

子育て中の親御さんの中には「これって普通かしら?」と思うことが多々あると思います。また男の子の体について、お母さんがわからないのは勿論、お父さんも子供の頃のことは忘れているものです。家庭内で悩まず、お子様の様子で「あれ?」と思うようなことがあれば、小さなことでもお気軽にご相談ください。

夜尿症

夜尿とは、おねしょのことで、5歳を過ぎても続く夜尿を「夜尿症」といいます。夜尿症は女の子に比べて男の子に多く、月1回以上の夜尿を認めるのは5〜9歳で約11%、10〜14歳で約4%といわれています。また夜間だけでなく、昼間に尿失禁や頻尿などの症状を伴うケースも夜尿症全体の15〜40%に見られます。何かほかの病気が隠れている場合もありますので、夜尿症のお子様には一度、診察をおすすめします。

包茎

陰茎(ペニス)先端の亀頭部が包皮で被われ、露出していない状態を「包茎」といいます。生まれたばかりの男の子はこの状態が正常で、成長とともに包皮が徐々にはがれていきます。特に症状がなければ、治療の必要はありませんが、包皮が赤く腫れて痛みが出る亀頭包皮炎、尿がスムーズに出ず包皮が膨らむ状態の場合には治療が必要になります。

水腎症

腎臓でつくられた尿が腎盂や尿管、膀胱、尿道を通って排泄される尿路に異常が起き、腎臓に尿がたまって腫れた状態を「水腎症」といいます。感染症や腎機能の低下を引き起こす場合もありますので、一度検査することをおすすめします。水腎症を起こす病気はたくさんありますので、何の病気なのかを調べる必要があります。

停留精巣

通常なら胎児期、遅くても生後6カ月までに陰嚢(睾丸)に降りてくるはずの臓器、精巣の下降が停まってしまう状態を「停留精巣」といい、予定日周辺で生まれた男の子でも100人に3人くらいの確率で起こるといわれています。そのまま放っておくと、将来不妊や精巣がんなどのリスクが高まりますので、1〜2歳に手術が必要になります。